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ゴミを焼却してダイオキシンがたくさん排出されるものならば、焼却施設周辺ではダイオキシンの濃度が高くなってもよさそうだが、測定誤差などを考えれば、実質的には施設周辺でも対照地区でもほとんど変わりはないと言える。
ダイオキシンが体内に入ることはほとんど考えられないのでにせよ健康に影響を及ばすようなものではない。
いずれ生成量は燃焼条件で違い800℃以上の高温で完全燃焼させればゼロであるしたがってものすごく高価な高級焼却炉を使えば、確かにゴミの焼却によるダイオキシンの発生量を減らすことができるだろう。
しかしもし、高級焼却炉を使っても使わなくても、環境中に存在するダイオキシンの被害が問題になるならば、大気中のダイオキシンこのコストはムダである。
たとえ減らしてみても、ダイオキシンで病気になる人は増えも減りもしないので(ともにゼロなのだから)、これにかけるコストは健康被害という観点からはムダであろう。
すると次のような疑問が生ずる。
1000万分の1しかダイオキシンの材料にならないとしてもゴミの中の塩素の濃度が倍になればダイオキシンの生成量も倍になるのではないだろうか。
1995年にアメリカでゴミの塩素濃度とダイオキシンの生成量の関係を調べた研究があるそれによると169カ所の焼却炉でゴミの中の塩素濃度0.1%から76%の範囲で、ダイオキシンの生成量は全く変化が見られなかった。
ダイオキシンを作るプロセスのどこかで反応速度が制限要因になっている所がありこの反応速度の処理レベルを上回る塩素がいくらあっても、ダイオキシンはその限度以上はできないからだと考えられる。
アメリカのこの研究は0.1%という塩素濃度はすでにこのレベルを超えていることを示している。
プラスチック2.9%、先に普通のゴミには0.5%の塩素が入っていることを述べた。
ゴミの種別ごとでは、ゴム・皮革2.5%、繊維1.7%、紙0.6%、木草0.2%、台所くず0.2%である。
ということは何を燃やしても、ゴミ一トンあたりのダイオキシン生成量は同じということだ。
ダイオキシンに関する限り、生ゴミとプラスチックゴミを分ける意味はない。
分別のコストを考えれば分けない方が賢い。
それでは、塩化ビニール(塩ビ)を燃やすと他のものに比ベダイオキシンが特にたくさんできるというよく聞く話は本当なんだろうか。
結論を言えばウソだ。
塩ビを燃やしても塩水をつけて乾かした紙を燃やしても、同じように、ダイオキシンができることに変わりはない。
0.1%以上の塩素濃度のゴミであれば、何を燃やしても何%の濃度でも生成するダイオキシンの量には変化はないのだから、これは当然であろう。
ただし、塩摂取する、ダイオキシンの量は一%も減らない / でも焼却起原のダイオキシンが摂取される量は、ダイオキシンの総摂ればごくわずかでその差は総摂取量の一%に満たないのだ。
塩ビを燃やすと大量の塩化水素が生じこれは公害のもとだから塩ビはなるべく燃やさない方がよいがこれはダイオキシンとは関係ない。
それでは最後に超ハイテクの高級焼却炉で燃やすと生成するダイオキシンは減るのだろうか。
もちろん大幅に減る。
しかし減ったところでものすごいコストをかけて減らすメリットはほとんどない。
ダイオキシン法で新設される高級炉から排出される、ダイオキシンは0.1 (ナノグラム算)だという従来の焼却炉でもちゃんと整備すれば1くらいに抑えられる。
確かにダイオキシンの生成量は10あたり倍違う。
しかし、それによって我々に影響が出ることはほとんどない。
なぜならば、我々が摂取するダイオキシンの95%以上は食品からで、焼却起原の、ダイオキシン量はわずかだからだ。
焼却起原のダイオキシンが少々減っても大勢に影響がないのは、食品中に焼却起原のダイオキシンが少ないためだ。
それでは食品中の、ダイオキシンはどこからくるのか。
その前に厚生労働省と環境省が出した日本人の、ダイオキシンの摂取量の変化のデータを検討してみよう。
ダイオキシンの一日あたりの摂取量は1977年頃は約84。
であったものが85年頃には64に減り、95年頃は23、2000年頃には12と年とともに減少している。
また環境省は2002年の調査報告で、焼却施設周辺住民も対照地区の住民もダイオキシン摂取量には差がない、と結論している。
摂取量が減少しているのは世界的な傾向らしく、年頃のピーク時の一割になったと言われている。
現在では、ヨーロッパでは1960ヨーロッパもアメリカも日本も1960年代にTCDD換算にして年に50同のダイオキシンがまかれたといPCPとCNPを合わせると使用禁止になるまでに60O均(TCDD換算)のダイオキシンがばらまかれたという。
これは7年にわたるベトナム戦争で使われた枯葉剤に含まれていたダイオキシンの総量(3)の倍である。
環境省が見積もった1997年から2000年までの日本のダイオキシンの総排出量 (9割はゴミ焼却から出る)、97年7.4g、98年3.5g、99年2.7g、00年2.2g(すべてTCDD換算)と比較すると、そのすごさがわかる。
1960年代に毎年50g(実に5万兆ピコグラムだ)もの、ダイオキシンをまき散らしても、病気になった人も死んだ人もいない。
現在その十分の一以下のダイオキシンしか焼却炉からは出ていないのだから、ものすごいコストをかけてさらにこれを減らさなくとも健康被害がでる恐れは全くない。
コストが全くかからないのであれば、ダイオキシンをさらに減らすことに反対する理由はもちろんない(バックグラウンドの、ダイオキシンがあるので、どのみちゼロにはできない)。
しかし、そのために少なくとも兆のレベルのお金(円)が必要で、それはほとんど税金ということになれば、他にもっと有効な税金の使い道があるだろうにって思うよね。
ダイオキシンはゆっくりとしか分解しないので1960年代と70年代に使われた農薬中のダイオキシンはまだ環境中に残っている。
Y国大のグループは、東京湾や宍道湖の底の堆積物の分析から、堆積物中のダイオキシンの大半は農薬起原で、(島根県)その半減期は50〜77年と推定している。
た1970年代末にダイオキシン入りの除草剤の散布を完全にやめてから20年以上も経つのに環境中からダイオキシンがなかなか消えないのは半減期が長いせいだ。
Y国大グループのN西は、1999年時点で日本人が摂取したり体内に蓄積したりしているダイオキシンの起原を次のように推定している。
摂取量バックグラウンド40%、農薬30%、焼却30%体内量バックグラウンド30%、農薬50%、焼却20%体内量における農薬起原のダイオキシンが多いのは、昔たくさん摂取した分がまだ体しぼうぷん外に排出されずに残っているせいだ。
体内のダイオキシンは脂肪分につかまってしばらく残留し、その半減期は7.5年ぐらいと推定されているので、昔の農薬散布の影響が残っているのだ。
実際、ダイオキシンの摂取量が多かった30〜40年も前から生きてダイオキシン濃度の減少データについて紹介しよう。
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